ハマーが作られるまで

日本でもたまに見かけることがあるゼネラルモーターズのハマーですが、この車はSUVとして販売されていましたが、実はそのような軽い考えで作られた車ではありません。

 

この車は、アメリカ軍が汎用車両として使っていたウィリス・ジープの後継モデルとして正式採用された車で、アメリカ軍の要望どおりに一つのモデルでいろいろなバリエーションを作ることができる大きなボディと汎用性を持つ四輪駆動車です。

 

その名はハンヴィー、現在ではアメリカ陸軍などで主要汎用車両として使われており、過去にあったジープのような少人数の輸送や将校の移動などに使われること以外にも兵員輸送トラックや強襲戦闘用の先頭車両、対空砲やマシンガンなどを搭載した戦闘支援車両としても使われるようになりました。

 

アフガニスタンでは、頑丈な装甲を追加した地雷除去車両としてや反対勢力が設置する即席爆弾IEDの除去車両としても使われていました。

 

今やアメリカ軍にとってこのハンヴィーの存在は欠かすことができないくらい多くのハンヴィーが使われており、その信頼性も非常に高くなっています。

 

「こんなに優れた車を軍用だけに留まらせておくのはもったいない」というアメリカのハリウッドスターの一声によって実現したのが、ハマーでほとんどのパーツをアメリカ軍仕様のハンヴィーと同じとしている車なのです。

 

この車は、1992年から2010年まで販売されており、今は新車として買うことができないのですが、価格が安くなっている中古車では今でも注目の的です。

 

しかし、全幅約2.2メートルもある車を買って、それに見合った環境下で使うことができるという人は少なく、欲しくてもお金があっても買えない人がたくさんいるといわれています。

ハマーのバリエーション

どでかいボディが特徴となっている軍用車上がりのハマーですが、ハマーといっても一つだけではなく、実は3つのモデルがあるのです。

 

一つは「H」または「H1」モデルというもので、ハマーの中でも最初に作られ、一番ハンヴィーに近いモデルとなっています。

 

ベースとなっている車はもちろんハンヴィーでほとんどのパーツを共用しています。

 

ボディスタイルは4ドアのワゴンモデルと4ドアのピックアップトラックの2つで、どちらもいかにも軍用車両といったいでたちがミリタリーマニアには大人気となっています。

 

エンジンは6.5リッターV型8気筒ターボディーゼルエンジンと、5.7リッターV型8気筒エンジンでどちらもかなりトルク重視のパワー特性となっています。

 

2002年から作り始められたのがH2モデル、この車は本来のハマーである軍用車両をベースにして作られているものではなく、シボレーが作るタホというSUVを使ってハマーのようなデザインを持ったボディを載せた「なんちゃってハマー」です。

 

見た目のデザインも一見H1と似ているように思えますが、H1のような武骨なものではなく、角の取れた乗用車的なものを持っており、H1とは全く違う方向性を持ったモデルとなっています。

 

そして最後に作られたモデルはこれもまた「なんちゃってハマー」なのですが、H3というモデルです。

 

このモデルはシボレーのピックアップトラックであるコロラドをベースにして作られているモデルで、ハマーシリーズでは一番小さなモデルとなります。

 

H2同様にパッと見はH1に似ているのですが、H2よりも更におとなしくなっており、軍用車両の面影はみじんも感じなくなってしまいました。

 

このモデルであれば何とか東京などの大都会でも扱うことができ、ここ最近の中古車市場では一番取引が多いモデルとなっています。

 

しかし、ハマーといえばやっぱりH1モデルで、環境さえ整っていたらもっと需要は伸びたことでしょう。

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